6月は虫・飛行タイプ更新！環境について解説

　今月は虫タイプと飛行タイプを中心とした更新がありました。個人的に注目しているのは[EX]ヘラクロスと[EX]カイロスですが、それ以外でも比較的環境の変化が見られました。

　今月登場したポケモンの簡単な紹介と、それらによる環境の変化などを紹介しようと思います。

[EX]ヘラクロス&[UX]メガヘラクロス　評価☆☆☆☆☆

　特性によって連続技の出た回数を+1する効果を持つ。この効果は重複可能であり、最大3体で+3する事で安定した高火力を出すことが出来る。単体では心許ないので2体以上で運用するのが理想だろう。もちろん他の連続技持ちをサポートすることも可能で、相性の良いポケモンは多い。

混乱には弱いワザ配置

　青ワザの「かいりきなげ」が強力で、相手にMP-3マーカーを付けて2歩移動させる。ほとんどのポケモンは動けなくなり、テンポロスを強いたりマイティースフィアとの組み合わせで包囲誘拐したり出来る。拡張はこのワザがオススメ。素のワザ威力が低いのでZワザの威力が低いことには注意。

　メガヘラクロスは連続技強化や「かいりきなげ」を引き継いで、高火力かつミスなしの安定した性能になる。すり抜けも得て攻め込みやすくなったが、クラックマーカーを付ける効果はかいりきなげとアンチシナジーになる事もあるので注意（味方にカミツルギなどがいると活かせる）。

相性が良いポケモン

連続技持ち（[EX]ゲッコウガ、[EX]ドサイドンなど）

マイティースフィアを活かすポケモン（格闘タイプ、すり抜けMP3など）

クラックマーカーを活かすポケモン（[EX]ハッサム、[UX]カミツルギなど）

[EX]カイロス&[UX]メガカイロス　評価☆☆☆☆

　特性によってカイロスに隣接する相手ポケモンによるタッチとカイロスの隣接ポケモンへのタッチを封じる事が出来る。この効果は「MP-nマーカー、パラサイトマーカー、こおり状態、ねむり状態、」が対象となり、相手の行動を封じるのに役立つ。自身の「まんりきばさみ☆」やムシZなどで止めた相手をそのまま縛る使い方が多いが、他のポケモンのワザと組み合わせても強力。

紫ワザはツノをイメージしている

　技は金ワザと紫ワザのみで構成されており、Zワザ耐性が高いことが特徴。白ワザでも紫ワザでも出目次第で止められるのでカイロスを安定して倒す手段は多くない。ただし、ワザ威力と☆は低めなので色が噛み合わないと打ち負けやすい。

　メガカイロスは技構成はそのままで純粋に強化され、すり抜けを得てタッチ無効が全体効果となった。紫ワザの優先度が上がったことで完封できる相手が非常に多く、圧力は非常に高い。

相性が良いポケモン

凍り、眠りワザを持つポケモン（[UX]グレイシア、[UC]アシマリなど）

MP-マーカーを持つポケモン（[R]ウルガモス、[EX]ヘラクロスなど）

[UX]トルネロス霊獣&[EX]トルネロス化身　評価☆☆☆☆

　霊獣は激戦区を一步上回る160打点かつ「ぼうふう☆☆」によって突破力が高い。特性の効果によって隣接する相手ポケモンの特性のFCを無効化し、居座りを防いだりギルガルドを牽制したりできる。更に火傷状態の相手ポケモンの金ワザをミスにする効果を持つのでほのおタイプと相性が良い。

　化身はMP3すり抜けだがデメリットとしてゴールできない効果を持つ。しかしゴール上に乗る事はできるので、うつしかがみでFCすればゴール可能。よってゴールを守らなくて良いわけではない。火傷しているポケモンのMP+1の効果を持つが、相手にもかかる事には注意。霊獣に比べると扱いが難しいだろう。

相性が良いポケモン

ほのおポケモン（[R]ウルガモス、[EX]ビクティニなど）

[EX]ギャラドス　評価☆☆☆☆

　特性ランペイジによる気絶させた相手を5ターン除外してからPCに送る効果が強力。その代わりにワザ威力は130と低めに抑えられているのでダメージを上げる工夫が必要。確率は低めだが「りゅうのまい」を持ち、「ぼうふう☆☆」もある為、素でもある程度の突破力は備わっている。

相性が良いポケモン

バフ特性持ちポケモン（[EX]マナフィ、[EX]チルタリスなど）

特殊状態撒きポケモン

[UC]メラルバ&[R]ウルガモス　評価☆☆☆☆☆

　メラルバが気絶したらPCへ行かずに進化する特性を持っているので簡単に進化を狙える。ウルガモスは特性ですり抜けに加え、進化しているとバトル相手を火傷にする効果が追加される。

　進化することで「ほのおのまい☆☆☆」は☆4となり、Zワザをも耐える優先度となる。効果はMP-2マーカー付与+MP-マーカー持ちに火傷付与でありサポート性能が高い。「ちょうのまい」が出れば火力2倍、☆+1となるのも強力だが、若干ミスが出やすい。

相性が良いポケモン

カイロス、トルネロス、ビクティニなど

6月の環境変化

　暁ネクロズマなどを中心としたスタン構築は相変わらず環境の中心に居るが新コマによって一定の変化は起きた。

　[EX]ヘラクロスデッキ、ウルガモスの火傷デッキ辺りが新勢力と言える。また、登場から2ヶ月が経ち3体揃えた人が増えたこと、火傷撒きと相性の良いコマが増えたことからビクティニデッキが環境に再び浮上した。ビクティニの流行によって除外が狙われやすいポケモンは多少採用が難しくなった。カイロスの特性を活かしたデッキは今の所あまり見られないが、メガシンカに期待して普通のデッキへの起用はたまに見られる。

 ヘラクロスデッキの対策

　特性によって火力では勝ちにくいので紫ワザ持ちが重要になる。また、特殊状態がよく刺さるのでヘラクロスデッキがキツいと感じたら特殊状態を撒く手段を用意しておくと良いだろう。

　かいりきなげによってマイティー包囲されたり、孤立させられそうな場面では殴るのを控えた方が良いこともある。白のZワザを撃つ場合は特殊状態にするもので狙うと万が一負けても弱体化させられる。

ビクティニデッキの対策

　パワーバトルによる紫ワザ持ちの除外が脅威なので、それらには当てさせないように立ち回りたい。

　特殊状態なら除外できなくなるので積極的にかけていこう。アシマリは火炎弾無効かつチェインすれば火力でも負けずミズZで混乱撒きができて強いメタになる。ミロカロスも混乱撒き＆火傷解除とビクティニにはなかなか相性が良い。金ワザの広いギルガルドやアブソルも有力な対策だが火傷を撒かれて除外されないように注意しよう。