ポケコマがこの先生きのこるには -コマスター攻略-

ポケモンコマスターの考察・まとめ等を扱っています。運営さん、今まで本当にありがとうございました。

ポケコマワールドカップの思い出

 ポケコマワールドカップ。それは世界中でコマスターが愛されていた事を示すイベントである。

 

 2019年初頭に開催されたポケコマワールドカップをご存知だろうか?日本では少数が参加したのみで告知もほとんどしていなかったので参加していない人にとっては謎が多いイベントだろう。ふと思い出したら色々と語りたくなってしまったので、当記事で参加者の立場から当時を振り返って紹介しよう。

 

 ワールドカップって何?

 

 オーストラリア出身のD・Rocket(Rob )氏がYou TubeやDiscord等で宣伝して主催した非公式大会。D・Clanを中心とする広い人脈から10を超える国々から150人以上の参加者が集まった。

 形式は団体戦で、1戦ごとにメンバーを6人ずつ選出して対戦する。予選は4ブロックに分かれて勝数が多い上位2チームずつ勝ち抜け、8チームで決勝トーナメントを行う。

 

 日本勢はまずおさるさんが誘われ、MKとそれ以外にも数名がおさるによって勧誘された。皆Twitter上で交流のあるメンバーなので気楽にいきましょう!となっていたのだが運営から渡された参加者リストには見慣れぬ名前があった。

 

 日本チーム結成、そしてトゲ太郎飛び入り?

 

 日本勢でRobと交流のある人は少なかったので勧誘されたおさる繋がり以外でこの大会を知る人はほとんどいなかった。しかし、You Tube等では普通に情報が公開されていて誰でも参加申請出来るのでそこから応募したのだろう。

 トゲ太郎(TGP)はその頃Twitterに現れていたが英語ツイートや海外勢のパクツイをするなど掴みどころがない謎の人物だった。ツイートの内容から外人説、海外のスパイ説が出るなど、初めはどう扱うか物議を醸していた。

 とはいえ断る理由もなく、やっているうちに最高レートの情報などから多分あの人だろうというアタリが付いたりして普通に仲間入りすることとなった。彼は英語が得意だったので対戦相手とのやり取りを手伝ってくれたりもした。

 

 日本チームのメンバーは以下の11人(敬称略)

 

 おさる(C) タコヤマ(VC) アイシン えばあきい かき

 くぉーしゅん KERO コウ トゲ太郎 もろにょ よんなむ

 

 チームでは主催と連絡をとったり、他国との連絡を仲介する役割を担うキャプテン、副キャプテンを決めることとなっていた(強さ基準ではない)。話し合いの結果、大将おさる、副将は私(タコヤマ)が推薦され務めた。運営や対戦相手との連絡は英語となるのでやりとりは大変だったが、多くの海外勢と交流できるいい経験だった。

 

参加国とその戦力

 

 全参加チームと開始前くらいにとった戦力分析がこちら。この後にも若干人員の交代やレートの更新が発生しているので最終的なデータとは多少違う。

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連合チームも含めて全14チームの参加

 

 参加国を見ると改めてポケコマが国際色豊かなゲームだと実感できる。

 レートで見てみると日本、アメリカ、インドの3チームが総合力で飛び抜けている。しかし、他のチームにも多くの強豪プレイヤーが所属していて数値だけ見て油断することは出来ない。

 

 

 予選

 

 1試合につき約1週間の期間が設けられ、その間に代表の6人が時間を調整してそれぞれ戦うという形式。人数が多いグループは全員に出番を与えるために、他にやっていないメンバーがいる時は次の試合に出られない。

 

 予選は4,4,3,3に分かれるグループステージで、日本はアジア、ヨーロッパと同じCグループに配置された。他のグループに比べると強豪が少なく戦いやすそうだった。

 

 初戦はアジアで、えばあきい、おさる、KERO、タコヤマ、トゲ太郎、よんなむが出場。6連勝の快勝で、この時点で予選突破は確実になった。

 私の対戦相手Hardyは知らない人だったが、人柄がよくお互い楽しめるいい試合が出来た。

 

 そして2戦目はヨーロッパ。選手と連絡がつかずに直前で交代したり、管理不足を運営Robに笑われるとキャプテンVixenがキレて喧嘩を始めたりとアクの強いチームだった。

 出場したのはアイシン、かき、くぉーしゅん、KERO、コウ、もろにょで、KEROが何度も波動弾に屈する不幸な事故で敗北した以外は勝利し、無事に予選1位通過。ヨーロッパが2位通過となった。

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勝てる場面で全て負けてて面白かった試合(失礼)

 

 決勝トーナメント 1回戦 ペルー戦

 

 決勝トーナメント初戦はペルー。あのGL・ⓐⓚⓘⓛⓔⓢ(以下アキレス)が所属するチームだ。出場者はアイシン、えばあきい、おさる、かき、もろにょ、よんなむ。

 

 この試合ではアイシンが最近の公式トーナメントでアキレスに敗北した因縁からリベンジに燃えていた。マッチングは運営によって行われるので当たれるかどうかは分からなかったが、運命の赤い糸に導かれてアイシンVSアキレスが決定した。

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試合直前のアイシン

 しかし、アイシンが試合の直前にリーグマッチでアキレスと当たり、敗北するという事件が起こる。そのまま最悪の気持ちで試合に臨んだが、お互い全く同じデッキでの対戦で見事リベンジを果たすというドラマチックな展開でチームを沸かせた。

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リベンジしてウキウキのアイシン


 

 それ以外の試合も、もろにょ戦が期間内に行えず流れた以外は全勝。順調にコマを進めた。

 

準決勝 アメリカ戦

 

 準決勝の相手はアメリカに決まった。優勝候補相手なだけあってチームの気も引き締まる。

 因みにもう1つの優勝候補であったインドは1回戦でヨーロッパに敗北するという番狂わせが起きていた。JanilやKalalらが所属する本当に強いチームだったのでこの結果は衝撃だった。

 

日本 VS USA

MK·N·OSR (c) VS US•ZWhis   N・KERO VS D•EZPHIL  くぉーしゅん VS N•GOak24

  コウ VS DomDatz    タコヤマC (vc) VS Ulysses   tgp VS X•GIG (c)

 

 アメリカ勢は強い人を上から並べたような布陣で、上位常連の顔ぶれ。

 初戦に臨んだくぉーしゅんが敗北し、初めての黒星スタート。

 私の相手は前人未到のレート4700に到達したUlyssesで、この環境ではほぼ最強とも言える人物だった。チームとして連敗したくないプレッシャーも相まってかつてない緊張の中で戦い、ターンオーバー間際かつお互い10秒切る接戦の末勝利した。

 

 その後、トゲ太郎は敗北、おさるは勝利と続いて2-2の接戦。

 重要な場面での1戦、コウはチルサナを使って挑むが敗北。この試合のDatzのプレイングは勝ちを見逃すなどちょっと違和感を覚えたのだが、試合後の発言で少し酔っていた事が判明した。その事実はそっと心にしまっておいた。

 

 勝敗が決まる最終戦のKEROも敗北し、日本はベスト4で敗退となった。このメンバーなら優勝を狙える。そう言い切れるようなチームだったのでこの結果は悔しかったが、まだ最後の試合が残っていた。

 

 

3位決定戦

 

 ベスト4での敗退だったので3位決定戦にも参加することになった。なんと予選で当たったヨーロッパとの再戦である。

 

 最後なのでオーダーは自由で、日本からはアイシン、かき、くぉーしゅん、KERO、もろにょ、よんなむが立候補。序盤はリードしたが、チルサナの暴力にかきとくぉーしゅんが敗北。更に相手都合によりチルサナのLeysinが連続で登板し、よんなむも敗北。ここに来てCancer(癌)デッキと呼ばれるチルサナの驚異に追い込まれる。3勝3敗になったので代表者1名の試合で決することになった。

 

 代表には私が立候補して戦うことになった。ここまで2戦しかしていなかったのもありVCとして最後に貢献したかったのだ。それまでの流れからチルサナを警戒したが、ヨーロッパは最強選手Divaniを選出。

 私が出たことに対してRobに、最後だし一番強いOSRは出ないの?などと訊かれたが、一番じゃないけど自分の仕事をこなすよ。と返して、日本の層の厚さを見せたるわい!と俄然闘志が上がった。

 

 試合当日、対戦時刻は相手に合わせて深夜1時~2時くらいの予定だったが、うっかりさんなDivaniは約束を忘れて2時間遅刻してきた。仕方がないので運営にDivani来ないよ!日本はもう朝だぞ眠いわ!と報告して、一旦不戦勝になってしまった。

 しかし、徹夜した上にそんな終わり方ではお互いスッキリしない。向こうも謝って負けを受け入れていたが、やっぱり試合しようと提案し、そのまま対戦することになる。

 言った後にこれで負けたらチームに申し訳ないなと思ったので、譲歩したんだから日本が負けても同着3位にしない?などとしょうもない保険をかけてみたがそれは却下された。

 

 試合結果は相手アブソルの耐え勝ちに追い込まれたピンチな展開を跳ね返して逆転勝利。これで負けていたら吐いてたと思うので勝てて滅茶苦茶嬉しかった。

 

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 ヨーロッパは何かと型破りなチームだったが、予選は強い選手を温存しながら突破し、トーナメントで勝ち抜く確かな戦略を実行していた。ダークホース的存在として多くのドラマを生んでくれたと思う。

 

 大会最終結

 

 決勝はアメリカVSオーストラリア&ニュージーランドで、この組み合わせは3決と同じく予選からの再戦だった。これまた代表戦までもつれ込む接戦となり、予選ではアメリカに負けていたオーストラリアが勝利。主催者のチームが主人公のような激アツ展開で優勝を飾った。https://twitter.com/RocketRob12/status/1112585042188865536?s=20

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 優勝国にはトロフィーが用意されていたが、そこに自分たちの名前を刻んでRobの手元に残った。

 RobのYoutubeでは英語だが当時の動画もあるので興味があったら見てみても良いかも知れない。

 

 こうしておよそ2ヶ月もの期間をかけて行われたワールドカップは幕を閉じた。3位という好成績で終われたし何より良い仲間や参加者達に恵まれて本当に楽しい大会だった。

 やはり大会というものは心が躍る。いつかまた、コマスターの大会に参加したいなぁ…