ポケコマがこの先生きのこるには -コマスター攻略-

ポケモンコマスターの考察・まとめ等を扱っています。運営さん、今まで本当にありがとうございました。

ポケモンコマスター史上最凶の壊れ性能と呼ばれたデオキシス完全解説【実装6周年記念記事】

 こんにちは!最近オキシス ディフェンスフォルムのなんとも言えない表情のぬいぐるみがSNS上で大変な話題になっていますね。

ポケセンオンラインの人気で一時カテゴリ1位に君臨したデオキシス

 私も買おうと思っていたのですが、予想以上の人気で気付いたら売り切れてしまっていて涙を呑んでいます。

 こんなにデオキシス人気が世間で盛り上がっているのはなかなか珍しいのではないでしょうか。

 しかし、デオキシスというポケモンは、とあるゲーム界隈では「伝説」として語り継がれています。

 

 それは2019年に惜しまれながらサービス終了をしたポケモンコマスターというオンラインボードゲームです。

 

 ポケモンコマスターといえば「そういえばデオキシスランクルスがヤバいって聞いたことあるなぁ」という人もいるかもしれないですが、その実態についてはコマスターをやった事がある人でないと解説を見てもよく分かっていないのが大半だと思います。

 

 そこで今回はコマスターを知らない人にも分かりやすく、その性能の凶悪さと、どうしてバランス崩壊するほどの性能になってしまったのかについて解説していきたいと思います!是非最後まで読んで頂けると嬉しいです!

 

 デオキシス最大の特徴であるフォルムチェンジの再現

 

 デオキシスの特徴をまず一つ挙げるとしたら誰もがフォルムチェンジと答えるでしょう。しかし、本家ポケットモンスターのゲームではフォルムチェンジは出来るけれどもフィールド上のみで不便、バトル中は一つのフォルムしか使えないという残念な仕様になっています。

 しかし、XYで猛威を振るったギルガルドの例を見るように、攻守に特化したフォルムの使い分けが自由にできるとあまりにも強力な性能になってしまうことを考慮するとこれも仕方がないかもしれません。

 

 しかし、ポケモンコマスターではアニメでやっているような戦闘中のフォルムチェンジの完全再現を目指してしまったのです。

 

 

 ポケモンコマスターはターン制のゲームなのですが、それぞれ自分のターンにポケモンのコマを動かしてバトルする相手を選ぶことができます。このバトルで勝利すると相手が気絶して相手の陣地に攻め込めるようになります。

 この時、大抵は自分が有利を取れるポケモンに攻撃することになるのですが、デオキシスに対して攻撃した場合はどうなるかというと…

 

 4種類あるフォルムのうち相手が一番有利なものを選んでバトルすることができるという異常事態が起こります。

 このようなフォルムチェンジができる仕組みは「コスモエナジー」というデオキシス専用アイテムで、自分の持っている他のデオキシスと場所を交代することでフォルムチェンジを再現しています(なので厳密にはその個体自身がフォルムを変えているのではない)。

 なお、この交代はベンチ(手持ちの控えと同じ)に居ても可能なので本家で言うならサザンガルドのような相性補完抜群なコンビをターンロスなしで交代して反撃しているとほぼ同じ状態と言えます。

 ただし、この交代が使えるのは相手から攻撃されたターンのみで、自分が攻撃するターンには発動しません。それでも、そもそもデオキシスの性能自体が高すぎるのでこれを弱点とは言えないのです。

 

 役割に特化した強力すぎるフォルム達

 

 本家でのデオキシスは4つのフォルムがそれぞれの役割に特化した能力を持っています。

       HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早

アタック   50-180-20-180-20-150

ディフェンス 50-70-160-70-160-90

スピード   50-95-90-95-90-180

ノーマル   50-150-50-150-50-150  ←こいつのどこがノーマルなんだよ

 

コマスターでもこの能力を再現したかのような優秀な単体性能を持っています。

 

 タックォルムは当時の環境では条件なしでのほぼ最高火力と言って良い水準の強力な技を持ちます。コマスターはルーレットで出た技の威力が高い方が勝つというシンプルなルールなので、アタックフォルムは高火力でありながら高耐久という性能となっているのです。

 ただし、「じげんスリップ」というデメリット技も持っています。これはバトルを離脱してベンチに強制的に帰ってしまう技なのですが、ベンチからでも交代して場に出られる上、ベンチでは状態異常を治すことができるので場合によっては殆どデメリットにならないこともあります。

 ※余談ですがじげんスリップという技はMOTHERという名作ゲームの主人公が持っていて、その効果は戦闘から確定で離脱するというデオキシスと全く同じものです。何故そんな関係なさそうな古いゲームから技を引用しているのかというと、コマスターの生みの親である大山功一氏がMOTHERシリーズにも関わっているからという説が有力です。MOTHERにはスターマンというアタックフォルムにちょっと似た(?)宇宙人が登場し、その戦闘から逃げる為にじげんスリップをよく使います。

 

 ィフェンスフォルムはかなり広範囲の防御技とカウンターを持ち、倒されないことに特化しています。防御技のサイコバリアーについては倒されずに場に残るだけなのですが、攻撃技は金技と呼ばれる所有者が少ない技を除き全て無効化します。

 カウンターはバトル相手が出した技のダメージをほぼ全て無効化し、逆に相手を一撃で倒すというとんでもない効果となっております。例外的に威力20未満の技のみカウンターを突破することができますが、これを持つポケモンは非常に稀です。

 これら特定の条件の技を持たないポケモンは約4%のミス(急所のようなもの)を引かない限り全て完封されます。

 

 ピードォルムは攻撃力は低いですが、最高クラスの移動力を持っています。コマスターはポケモン毎に1ターンで移動できる歩数が決まっています(ポケモン+ノブナガの野望と似たようなシステム)。普通のポケモンは1~3歩の範囲で設定されているのですが、スピードフォルムはベンチから出るターンに限り4歩移動できます。コマスターのフィールドは狭いのでこのアドバンテージは圧倒的に大きく、道を塞がれなければ1手で王手をかけることも可能になります

 そして、スピードフォルム自身の攻撃力は低くても、バトルをしかけるとアタックかディフェンスに交代されてしまうので、相手は自陣に入ってきたデオキシスをまともに倒すことが出来ません

 

 そして、最後にーマルォルムなのですが、こいつはハッキリ言って中途半端な攻撃力であまり強くないです。本家では劣化アタックフォルムで、僅かに耐久が高くてもどっち道紙耐久なので意味がないという性能なのですが、そんなところまで再現するのかよって感じですね。

 単体では微妙な性能ですが、あまりにも完璧すぎるデオキシスデッキの数少ない弱点を補う為に採用されることがあります。まず一つは厄介な敵、ミュウの存在です。ミュウはディフェンスフォルムを倒せる金技でありながら、高火力技を無効化する強力な技を持ちます。つまり、アタックフォルムでもディフェンスフォルムでも相手をしずらい(正確にはアタックフォルムは若干有利ではある)のですが、ノーマルフォルムは火力が中途半端であるが故にミュウに有利を取れます。

 また、あまりにもデオキシスが強力すぎた為に投入された対策ポケモンが何体かおり、その内の一体がボクレーです(何故ボクレー?)

 

 ボクレーはバトルしたデオキシスコスモエナジーの対象から外して交代できなくする能力を持っていて非常に優秀な対策ポケモンなのですが、このボクレーにノーマルフォルムは有利なのです。

 単体では微妙でもピンポイント対策で採用できるほどデオキシスデッキのリソースには余裕があるということですね。

 

 

 このように、コマスターのデオキシスは全てのフォルムを使い分けできるので実質的に50-180-160-180-160-180の種族値を持っていると言っても過言ではないのです。

 しかも、コマスターにHPの概念はないので一撃で倒せないとHPは無限のようなものです。デオキシスとのバトルは常に超火力のアタックで上からワンパンされるか、超耐久のディフェンスで受けながらカウンターされるかという択になります。

 

 ルーレットにも見られる運営の拘り

 

 ここまでオキシスのルーレットを見てきて気付いたことはないでしょうか?

どのフォルムも共通して両脇にミスかわすというワザが配置されています。これはデオキシスの腕の色を再現しているという説がプレイヤーの間でまことしやかに語られています。そんなまさかと思うかもしれませんが、コマスター運営はルーレットの形にも何らかの意味を含ませていることが結構な頻度で見られます。

 詳しく知りたい方は過去記事を読んでくれると嬉しいです。

 そしてこのおまけ程度にあるかわすがポイントで、このおかげで多くの状態異常を対策することが出来ているのです。コマスターの状態異常はルーレットに影響を与えるのですが、例えば麻痺は一番小さいピースをミスに変化させる、混乱はルーレット結果が右にズレるなどです。しかし、消えてもあまり影響がない程度の狭さのかわすのお陰で麻痺はほぼ痛くないですし、混乱するとかわすが出る可能性が大幅に高まります。

 このようにデオキシスは青い腕を持っているお陰で状態異常で対策することも難しくなっています。

 

 

 まだまだある!デオキシスの特別扱い

 

 デオキシスにとって宇宙人生で最もスポットが当たったのはやはり劇場版の裂空の訪問者デオキシスでしょう。そこではデオキシスが分身して大群で襲ってくるシーンが描かれています。

 コマスターでは本来同じポケモンはデッキに3体までしか入れることが出来ないのですが、デオキシスは映画のあの恐怖を再現するためか、特別にデッキに最大の6体まで入れることが可能です。これによって、デッキをデオキシスだけで構成することで全員がコスモエナジーの恩恵を受け、相手はどこを攻撃しても不利になるという地獄の状況が完成してしまうのです。このような完全なデッキを使われてしまうと、それ以外のデッキは成すすべがありません。まともに動かせばミラーを除いた勝率は99%でも非現実な数字ではないでしょう。

 ただし、実際の対戦では高レアリティのデオキシスを揃えている人はそこまで多くなく、不完全な数だったり(それでも圧倒的に強い)、なんとなくで使っていても勝ててしまうので下手くそなまま上がってきた初心者が上級者の必死の抵抗で倒される場合もありました。

 

 デオキシスデッキ編成例

AASSSD or AAASSD 王道。ASを多く編成してDを1体刺しておくのが基本。

AASSDN ボクレー登場後はNを入れるパターンも増えた。

AASSD自由枠  基本の5体が居ればまず隙はないので補完枠を入れるパターン。ここには通過能力が優秀なカゲボウズや金技が強いミュウサンダーレックウザ辺りがよく採用された。

 

 ※余談ですが、レックウザは映画など各メディアでの因縁からか、エナジーを破壊する技を持っていて、運営の想定ではデオキシス対策になるはずだったのですが、実際はアタックフォルムの特性によってその技を発動できる可能性は非常に低くなっていました。それどころか、逆にデオキシス対策に実装されたエナジーを破壊するためにデオキシスデッキに投入されることがあり、一部のプレイヤーからは裏切り者と呼ばれていました。

 

結局何故壊れ性能になってしまったのか

 

 ここまで語ってきたようにデオキシスには原作設定を再現したいという運営の拘りがこれでもかと詰め込まれています。

 これはデオキシスに限ったことではないとはいえ、デオキシス実装が海外展開直後という運営的にも勝負どころの時期であったこと、特化したフォルムチェンジの使い分けという誰もが妄想するようなロマン設定などから、思い付いた要素を全て詰め込んでいった結果、バランス調整を忘れてしまったのではないか?という説が私の中で有力です(笑)。

 

 4つのフォルムチェンジ、攻撃・防御・素早さに特化した能力、体の色、映画の設定など確かにデオキシスには再現したい魅力が沢山詰まっています。コマスターのバランス崩壊はデオキシス愛が強すぎる故に起きた悲劇だったのです。

 

 ちなみにこの記事が更新された2/16はデオキシスが実装された日で、コマスター勢の間ではサービス開始日に並ぶ記念日となっています。是非みなさんもお祝いしてあげてくださいね!

コマスターの原作であるポケモントレーディングフィギュアゲーム(PTFG)とは

 ポケコマファンの皆様、お久しぶりですポケモンコマスタ~!

 2016年に配信された名作「ポケモンコマスター」には原作となるボードゲーム、「Pokémon Trading Figure Game」があることはご存知でしょうか?熱心なファンの間では存在こそ知られていますが、どのような歴史を持っているのか知る人は多くないと思います。ポケコマを愛する者として原点を知っておきたいと思い、調査しました。

 

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フィギュア画像は全てコマ友のオノノタカさんから提供して頂きました。

 

 略称はTFG(開発インタビューなどでの呼称)、PFG(アプリのストーリー内での呼称) と複数あるが当記事ではPTFGで統一する。

 

オーストラリア、ヨーロッパを中心に展開

 

 PTFGは海外向けコンテンツとして作られ、2006年にオーストラリア、ヨーロッパから始まり、北米、東南アジアへと展開された。当時は欧米でフィギュアを使ったボードゲームが流行っており、ポケモンでもフィギュアゲームを作れないかと声がかかったとのこと。

 日本でも販売されたらしいが、日本語版は存在せず、輸入品がネットショップなどで限定的に扱われていたものと思われる。

 

 パックは中身が開示されているものと伏せられているものがあり、伏せられている部分はトレボと同じ感覚で開けて楽しめる。

 フィギュアは安価ながら躍動感のあるポーズが多く、表現力は最近の作品にも劣らない。ルーレットと一体になっており、フィギュア自身を回して出目を判定する。

 

PTFGで製造が確認されているフィギュアリスト

 

第一弾 ネクストクエス

 正式に発売された唯一の拡張パック。その多くがコマスターでも最初に実装されている。リザードン以外の[EX]はいずれも半年以内に実装され、実装が1年以上遅れたのは性能が大きく変わったサニーゴとケーシィのみ。

 この弾のポケモンにはクリスタルパールと呼ばれる色が異なるレアフィギュアが存在する。

 

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緑字はコマスターの最初期フィギュア。紫字はコマスター未実装。

 

スターターセット

Flamethrower 火炎放射器

 リザードン ニャース キモリ レッド

Riptide  荒海

 オーダイル ヤミカラス ピカチュウ ユウキ


[EX] リザードン オーダイル グラードン ホウオウ カイオーガ ルギア 

[R] ケーシィ アブソル ミニリュウ イーブイ ニャース ヤミカラス ボーマンダ エアームド

[UC] サニーゴ ゴローニャ ミズゴロウ ピカチュウ ライチュウ ストライク アチャモ キモリ ビリリダマ マタドガス ザングース

[C] スピアー ドードー アーボ ワンリキー メリープ マリル ニドラン♂ オタチ キノココ オニスズメ ケンタロス ヒメグマ ビードル

[トレーナー] レッド カスミ タケシ ユウキ(青)

 

プレート

 元気の塊 ヨクアタール プラスパワー ロングスロー スワップスポット ポケモン入れ替え なんでもなおし ポケモン回収

 


第二弾 グランドブレイカーズ

 グランドブレイカーズは何度かの延期を経て、スターターのスカイダイブとウォールウインドを除き販売が中止された。しかし3弾までは既に製造されていたので行き場を失ったフィギュアがオークションに出回るようになったらしい。

 PTFG展開中止の主な理由は売り上げに苦戦したのと製造・輸送コストの嵩みからとされている。また、同時期にはフィギュアゲームが衰退してきていて多くが撤退を始めていたという。素人意見では作った分くらいは売ってしまって良くないかなと思うところだが、営業や宣伝のコストも馬鹿にならないのだろう。


スターター

Skydive   スカイダイブ

 ラティオス ラッタ ハリテヤマ レッド(緑)

Whirlwind  旋風

 ラティアス イシツブテ グラエナ ユウキ(赤)

 

レアリティ不明

 アーマルド カメックス フシギダネ サボネア ヒノアラシ エレキッド モココ イシツブテ

 キリンリキ ハリテヤマ プリン カブト ユンゲラー コドラ ラプラス ヨーギラス

 ラティアス ラティオス マッスグマ マンキー メタグロス ミュウツー グラエナ

 ヨルノズク ニョロモ コダック ラッタ ケッキング ムチュール ブルー イトマル

 パッチール ハガネール フシギバナ カメール ソーナンス ネイティオ ズバット 

 レッド(緑) キョウ ユウキ(赤) ナツメ

 

プレート

 ノーウェイト(多分ウェイトクリア) パワーバトル スペシャルベール(使用したターンは新たな特殊状態にならない) スワップスポット ポケモン入れ替え ヨクアタール プラスパワー スペシャルアップ

 

 

第三弾(名無し)

 2弾は少数ながら店頭に並んだもののこちらは一切出ていない。だが、2弾と同じくコレクターの間で取引されている。

 金ワザはこの3弾からの新要素。

 

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 エイパム ココドラ ベイリーフ マダツボミ ヒトカゲ ヘイガニ アリゲイツ ディグダ

 スリープ エンテイ タマタマ ブースター ゴルバット トサキント ギャラドス ゴースト

 ヘラクロス カイリキー コイル ヌマクロー クチート ミュウ マイナン コノハナ

 カイロス プラスル ライコウ レックウザ ハブネーク ニューラ カビゴン スイクン

 スバメ ドククラゲ トロピウス バンギラス バルキー ゴニョニョ 

 エリカ マチス ユウキ(緑) レッド(黄色)

 


ブラックスタープロモ

 プロモフィギュア。シンオウ御三家ネクストクエストのラインナップとは別に、プロモとしてブースターに付属された。その他の出処は不明。

 

ナエトル ヒコザル ポッチャマ ディアルガ パルキア マナフィ ダークライ [R]ピカチュウ 審判員

 

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マナフィのうた☆☆発動!



 

 これらのフィギュアは今も流通しているが当然ながら殆どが海外なので購入するにはeBayなどの海外サイトを使うことになる。特にディアパルは高額なようで欲しいならそれなりに覚悟がいる。クリスタルやパールは出回る事自体珍しい。

 

PTFGとコマスターとの共通点、相違点

 

 基本ルールはほとんど同じでプレートの処理以外には特に変更点は見られない。盤面は初心者にも動かしやすいように通常より狭い3対3の簡易版が存在している。

 

 多くのコマはダメージなどの調整はあれどほぼ同じ構成でコマスターに実装されている。技や特性の変更があるコマもPTFGの面影は確実に残っている。確認されている中では何故かマッスグマゴニョニョのみ最後までコマスターに実装されていない。

 マッスグマは直線限定のMP4で火力もあるなかなか面白い性能。ゴニョニョはさわぐで全体の眠りを解除するようだが総合的な性能は控えめ。

 

 新弾が続かずに終わったのでプレートはかなり少なく、なんとダブルチャンスすらない。スペシャルベールはコマスター未実装だが、初期の動画で一瞬だけ存在が確認されている。汎用性ではなんでもなおしに劣りそうだが、特殊状態のまま反撃を受けるリスクが軽減できるのが利点か。

 トレーナーフィギュアはプレートを使う時に回し、成功すればプレートを使えてミス8が出てしまうとターンエンド。確実に勝つために使うプレートにチャンスを潰されたらたまったものじゃないからこれは実装されなくて良かっただろう(笑)

 

 

PTFGからポケモンコマスター、そして未来へ

 

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 今回調べて驚いたのが、クオリティの高いフィギュア、優れたゲーム性を持ちながら短期間で展開が止まり、報われずに終わってしまっていた事だ。

 ポテンシャルを秘めながら時代に恵まれなかったPTFGだが、熱意ある開発陣の尽力により、10年の時を経てポケモンコマスターとして復活し、多くのファンを獲得した。

 

 逆風から立ち上がった経緯を持つPTFGはコマスターのサービスが終了しても、新たな舞台で再び復活してくれると、私達は信じている。

 

 

参考サイト

 Bulbapedia、Wikipedia、大山コマスター研究所、Pokemon Crossroads、等

 

ポケコマワールドカップの思い出

 ポケコマワールドカップ。それは世界中でコマスターが愛されていた事を示すイベントである。

 

 2019年初頭に開催されたポケコマワールドカップをご存知だろうか?日本では少数が参加したのみで告知もほとんどしていなかったので参加していない人にとっては謎が多いイベントだろう。ふと思い出したら色々と語りたくなってしまったので、当記事で参加者の立場から当時を振り返って紹介しよう。

 

 ワールドカップって何?

 

 オーストラリア出身のD・Rocket(Rob )氏がYou TubeやDiscord等で宣伝して主催した非公式大会。D・Clanを中心とする広い人脈から10を超える国々から150人以上の参加者が集まった。

 形式は団体戦で、1戦ごとにメンバーを6人ずつ選出して対戦する。予選は4ブロックに分かれて勝数が多い上位2チームずつ勝ち抜け、8チームで決勝トーナメントを行う。

 

 日本勢はまずおさるさんが誘われ、MKとそれ以外にも数名がおさるによって勧誘された。皆Twitter上で交流のあるメンバーなので気楽にいきましょう!となっていたのだが運営から渡された参加者リストには見慣れぬ名前があった。

 

 日本チーム結成、そしてトゲ太郎飛び入り?

 

 日本勢でRobと交流のある人は少なかったので勧誘されたおさる繋がり以外でこの大会を知る人はほとんどいなかった。しかし、You Tube等では普通に情報が公開されていて誰でも参加申請出来るのでそこから応募したのだろう。

 トゲ太郎(TGP)はその頃Twitterに現れていたが英語ツイートや海外勢のパクツイをするなど掴みどころがない謎の人物だった。ツイートの内容から外人説、海外のスパイ説が出るなど、初めはどう扱うか物議を醸していた。

 とはいえ断る理由もなく、やっているうちに最高レートの情報などから多分あの人だろうというアタリが付いたりして普通に仲間入りすることとなった。彼は英語が得意だったので対戦相手とのやり取りを手伝ってくれたりもした。

 

 日本チームのメンバーは以下の11人(敬称略)

 

 おさる(C) タコヤマ(VC) アイシン えばあきい かき

 くぉーしゅん KERO コウ トゲ太郎 もろにょ よんなむ

 

 チームでは主催と連絡をとったり、他国との連絡を仲介する役割を担うキャプテン、副キャプテンを決めることとなっていた(強さ基準ではない)。話し合いの結果、大将おさる、副将は私(タコヤマ)が推薦され務めた。運営や対戦相手との連絡は英語となるのでやりとりは大変だったが、多くの海外勢と交流できるいい経験だった。

 

参加国とその戦力

 

 全参加チームと開始前くらいにとった戦力分析がこちら。この後にも若干人員の交代やレートの更新が発生しているので最終的なデータとは多少違う。

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連合チームも含めて全14チームの参加

 

 参加国を見ると改めてポケコマが国際色豊かなゲームだと実感できる。

 レートで見てみると日本、アメリカ、インドの3チームが総合力で飛び抜けている。しかし、他のチームにも多くの強豪プレイヤーが所属していて数値だけ見て油断することは出来ない。

 

 

 予選

 

 1試合につき約1週間の期間が設けられ、その間に代表の6人が時間を調整してそれぞれ戦うという形式。人数が多いグループは全員に出番を与えるために、他にやっていないメンバーがいる時は次の試合に出られない。

 

 予選は4,4,3,3に分かれるグループステージで、日本はアジア、ヨーロッパと同じCグループに配置された。他のグループに比べると強豪が少なく戦いやすそうだった。

 

 初戦はアジアで、えばあきい、おさる、KERO、タコヤマ、トゲ太郎、よんなむが出場。6連勝の快勝で、この時点で予選突破は確実になった。

 私の対戦相手Hardyは知らない人だったが、人柄がよくお互い楽しめるいい試合が出来た。

 

 そして2戦目はヨーロッパ。選手と連絡がつかずに直前で交代したり、管理不足を運営Robに笑われるとキャプテンVixenがキレて喧嘩を始めたりとアクの強いチームだった。

 出場したのはアイシン、かき、くぉーしゅん、KERO、コウ、もろにょで、KEROが何度も波動弾に屈する不幸な事故で敗北した以外は勝利し、無事に予選1位通過。ヨーロッパが2位通過となった。

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勝てる場面で全て負けてて面白かった試合(失礼)

 

 決勝トーナメント 1回戦 ペルー戦

 

 決勝トーナメント初戦はペルー。あのGL・ⓐⓚⓘⓛⓔⓢ(以下アキレス)が所属するチームだ。出場者はアイシン、えばあきい、おさる、かき、もろにょ、よんなむ。

 

 この試合ではアイシンが最近の公式トーナメントでアキレスに敗北した因縁からリベンジに燃えていた。マッチングは運営によって行われるので当たれるかどうかは分からなかったが、運命の赤い糸に導かれてアイシンVSアキレスが決定した。

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試合直前のアイシン

 しかし、アイシンが試合の直前にリーグマッチでアキレスと当たり、敗北するという事件が起こる。そのまま最悪の気持ちで試合に臨んだが、お互い全く同じデッキでの対戦で見事リベンジを果たすというドラマチックな展開でチームを沸かせた。

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リベンジしてウキウキのアイシン


 

 それ以外の試合も、もろにょ戦が期間内に行えず流れた以外は全勝。順調にコマを進めた。

 

準決勝 アメリカ戦

 

 準決勝の相手はアメリカに決まった。優勝候補相手なだけあってチームの気も引き締まる。

 因みにもう1つの優勝候補であったインドは1回戦でヨーロッパに敗北するという番狂わせが起きていた。JanilやKalalらが所属する本当に強いチームだったのでこの結果は衝撃だった。

 

日本 VS USA

MK·N·OSR (c) VS US•ZWhis   N・KERO VS D•EZPHIL  くぉーしゅん VS N•GOak24

  コウ VS DomDatz    タコヤマC (vc) VS Ulysses   tgp VS X•GIG (c)

 

 アメリカ勢は強い人を上から並べたような布陣で、上位常連の顔ぶれ。

 初戦に臨んだくぉーしゅんが敗北し、初めての黒星スタート。

 私の相手は前人未到のレート4700に到達したUlyssesで、この環境ではほぼ最強とも言える人物だった。チームとして連敗したくないプレッシャーも相まってかつてない緊張の中で戦い、ターンオーバー間際かつお互い10秒切る接戦の末勝利した。

 

 その後、トゲ太郎は敗北、おさるは勝利と続いて2-2の接戦。

 重要な場面での1戦、コウはチルサナを使って挑むが敗北。この試合のDatzのプレイングは勝ちを見逃すなどちょっと違和感を覚えたのだが、試合後の発言で少し酔っていた事が判明した。その事実はそっと心にしまっておいた。

 

 勝敗が決まる最終戦のKEROも敗北し、日本はベスト4で敗退となった。このメンバーなら優勝を狙える。そう言い切れるようなチームだったのでこの結果は悔しかったが、まだ最後の試合が残っていた。

 

 

3位決定戦

 

 ベスト4での敗退だったので3位決定戦にも参加することになった。なんと予選で当たったヨーロッパとの再戦である。

 

 最後なのでオーダーは自由で、日本からはアイシン、かき、くぉーしゅん、KERO、もろにょ、よんなむが立候補。序盤はリードしたが、チルサナの暴力にかきとくぉーしゅんが敗北。更に相手都合によりチルサナのLeysinが連続で登板し、よんなむも敗北。ここに来てCancer(癌)デッキと呼ばれるチルサナの驚異に追い込まれる。3勝3敗になったので代表者1名の試合で決することになった。

 

 代表には私が立候補して戦うことになった。ここまで2戦しかしていなかったのもありVCとして最後に貢献したかったのだ。それまでの流れからチルサナを警戒したが、ヨーロッパは最強選手Divaniを選出。

 私が出たことに対してRobに、最後だし一番強いOSRは出ないの?などと訊かれたが、一番じゃないけど自分の仕事をこなすよ。と返して、日本の層の厚さを見せたるわい!と俄然闘志が上がった。

 

 試合当日、対戦時刻は相手に合わせて深夜1時~2時くらいの予定だったが、うっかりさんなDivaniは約束を忘れて2時間遅刻してきた。仕方がないので運営にDivani来ないよ!日本はもう朝だぞ眠いわ!と報告して、一旦不戦勝になってしまった。

 しかし、徹夜した上にそんな終わり方ではお互いスッキリしない。向こうも謝って負けを受け入れていたが、やっぱり試合しようと提案し、そのまま対戦することになる。

 言った後にこれで負けたらチームに申し訳ないなと思ったので、譲歩したんだから日本が負けても同着3位にしない?などとしょうもない保険をかけてみたがそれは却下された。

 

 試合結果は相手アブソルの耐え勝ちに追い込まれたピンチな展開を跳ね返して逆転勝利。これで負けていたら吐いてたと思うので勝てて滅茶苦茶嬉しかった。

 

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 ヨーロッパは何かと型破りなチームだったが、予選は強い選手を温存しながら突破し、トーナメントで勝ち抜く確かな戦略を実行していた。ダークホース的存在として多くのドラマを生んでくれたと思う。

 

 大会最終結

 

 決勝はアメリカVSオーストラリア&ニュージーランドで、この組み合わせは3決と同じく予選からの再戦だった。これまた代表戦までもつれ込む接戦となり、予選ではアメリカに負けていたオーストラリアが勝利。主催者のチームが主人公のような激アツ展開で優勝を飾った。https://twitter.com/RocketRob12/status/1112585042188865536?s=20

https://twitter.com/RocketRob12/status/1112585042188865536?s=20

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 ttps://twitter.com/RocketRob12/status/1112585042188865536?s=20

 優勝国にはトロフィーが用意されていたが、そこに自分たちの名前を刻んでRobの手元に残った。

 RobのYoutubeでは英語だが当時の動画もあるので興味があったら見てみても良いかも知れない。

 

 こうしておよそ2ヶ月もの期間をかけて行われたワールドカップは幕を閉じた。3位という好成績で終われたし何より良い仲間や参加者達に恵まれて本当に楽しい大会だった。

 やはり大会というものは心が躍る。いつかまた、コマスターの大会に参加したいなぁ…

ポケコマの歴史 完全版

 ポケモンアプリ界に旋風を巻き起こした風雲児・ポケモンコマスターは10月31日を以てサービス終了となりました。ポケコマイヤーである2019年が終わる前に、これまでの3年半という長い歴史を振り返っていきたいと思います。

 ポケモンコマスターの歴史については以前「ポケコマの環境史」にて扱いましたが、この記事は登場したコマの個別解説が基本となっており、実際にどんな環境だったかの解説は不完全な部分が多いです。

 

 当記事では各時代においてどのようなデッキ・戦術が主流だったか、どのような変化が起きたか等を中心に解説していきます。環境への変化が小さい更新については割愛していますので「ポケコマの環境史」も参考にどうぞ。

 ポケモンコマスターを振り返りたくなった時は当ブログを読んでおけば間違いないですよ!

 

環境標準火力 MP3 MP2 MP1 メガMP3 メガMP2
ルチャスズメ 20~60 30~60 70~130 - -
カメックス 30~40 70~100 90~130 - -
デオラン 30~40 100~130 90~130 - -
トロエナ 30~40 100~140 100~140 70~ 140
エスパー 40~99 100~140 100~140 140 140~
UB電気 40~120 100~160 137~147 140 140~
チルレック 40~120 100~160 140~180 140 170~
ゴースト 50~100 130~170 140~180 140~ 170~
ネクロズマ 50~130 150~170 170~180 140~170 170~180
サメツルギ 50~130 159~170 180 140~170 180~220
ガブディアパル 50~200 159~180 180 140~170 180~220
※この表は最高火力を表しているというよりは主要なコマの火力幅です。何が主要コマかどうかは主観が含まれています。

 

 

 

 サービス開始 ルチャスズメ環境 2016.4~

 

 ポケモンとしては初のガチャゲーとして始まった本作だが、最初の環境においてはガチャによって得られる最高レア[EX]ポケモンは軒並み使えない性能となっており、クエストで誰にでも手に入るコマが環境のトップに君臨していた。

 

 そのような環境になった主な原因はMP(動ける範囲)と広いミスの存在であろう。ボードゲームという特性上、移動範囲が広いコマが使いやすいというのは誰でも分かる事だが、当時の[EX]のコマ達は全てMP1(1歩しか動けない)であった。当然その代わりに攻撃力は高く設定されていたのだが、ミスが広く安定して勝ち続けるのは難しかった。

 初期は全てのコマのルーレットに弱点となる目が設定されていた為、出目次第では最低レアの[C]であろうとあっさり[EX]に勝つことが可能だった。それ以前に、MP3による圧倒的なゲームスピードを前にMP1を動かすこと自体が困難だったのだ。

 このMP1という存在はポケコマにおいて常に不遇の存在であり、MP1に設定されただけで殆どが産廃認定される程であった。運営もMP1の使用率の低さは認識していた筈だが、弱いMP1は生み出され続け、「強いMP1」が誕生するまでには相当な時間を要した。

 

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ポケコマといえばオニスズメを思い浮かべる人は多いという

 前置きが長くなってしまったが、初期環境を支配したのは[C]オニスズメ[C]ルチャブルであり、この2体を中心としてメタが回っていた。

 

 [C]オニスズメは「とぶ☆☆☆」という1/2の確率でバトル相手を飛び越える目を持っていた。初期環境においてはこの「とぶ」を止められる目が非常に限られており、オニスズメ自体がMP3と高機動である事から対処を間違えると最短3ターンで決着するという超高速ゲーとなっていた。

 実際はちゃんと対処すれば「とぶ」以外脅威は少ないコマなのだが、当然ながらこの時期のプレイヤーは全員が初心者であり、戦術が未発達だったのでオニスズメに初見殺しされるケースが多発。多くのプレイヤーに理不尽な運ゲーの印象を与えて引退の原因を作ったという。

 

 [C]ルチャブルは特性「フライング」によって脅威の完全ノーリスクな攻撃手段を持っていた。通常は隣接したコマとしかバトルできないのだが、自分に隣接するコマの更に隣に相手のコマが居る場合には攻撃できるという能力があり、その場合は相手の技効果とダメージ判定を無効化するというインチキ特性だった。前述した通り、この頃は全員が弱点を持っていたのでルチャブルで倒せない敵はいない。フライングを利用しない場合は攻撃にリスクが付き纏うので、お互いに壁役を挟んでルチャブルでちまちま殴り合うという不毛な試合が繰り広げられた。

 

 それ以外によく使われたコマは、オニスズメ対策になる特性を持った[UC]イトマル、特殊状態が強力な[C]ニョロモ、[C]コイル、広い青ワザを持ち倒されづらい[UC]ゼニガメ、MP2ながら爆発力のある[UC]ストライク[UC]ザングース[C]ベイリーフなど。ガチャ産で一番当たりとされたのは[R]ヤミカラスで、初期コマとしては長期間活躍した。

 

 4月末<<最強、降臨。>>とのキャッチコピーを携え[EX]ミュウツーが実装された。MP1の足枷を背負ったディアパルやリザフシと違い、MP2でありながら強力なフィニッシュ技を持ち、確かに強力な性能ではあった。しかし、彼の強さはすぐ後に登場する「真の最強」を前にあっという間に霞む運命にあった…。

 

 

 カメックス環境 2016.5~

 

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ポケカといい外伝作品で大暴れするポジションらしい

 当時のMP2はワザ威力が60もあれば高火力といった水準であった。そんな中でまさかの100という頭一つ抜けた数値を広範囲で持つ[EX]カメックスの登場はプレイヤーに衝撃を与えた。もう一つのワザも高い防御性能を誇る優秀な紫ワザで、ミスは当時としては狭い方だった。直前の更新のミュウツーはおろかMP1のディアパルらすら鼻で笑うような性能なので、当然あっという間に人権コマとして君臨した。

 亀を持たないプレイヤーが亀を倒すには特殊状態などによる弱体化が必須であり、対策としては専らコイルによるマヒが用いられた。

 

 ルチャスズメの項目で語ったように、これまでの環境ではガチャを回して[EX]を手に入れる価値がコレクション以外になかったので残念ながら売り上げも芳しくなかった。初期のコンセプトとしては低レアが活躍する環境を意図的に作っていたにしても、そのままでは続けられないので課金という選択を認識させる為の措置だったと思われる。

 とはいえあまりにも急激なインフレによって「亀を3体揃えればゲームクリア」「MPを間違えて実装した」「最強降臨はミュウツーじゃなくて亀だろ」などと揶揄されていた。

 カメックスを頂点とする環境はおよそ半年続き、その間にも強力なコマは多く実装されたが、明確に亀に有利なものは登場せず、亀を中心に調整されているとの見方が定説となっていた。

 

 次の更新ではルチャスズメに下方修正が入り、環境から完全に消えた。下方修正するにしても普通は使えるレベルには留まりそうなものだが、ルチャスズメに対する苦情に参っていた運営は無慈悲にも採用理由がなくなる程のお仕置きをしたのだった。

 また、紫ワザに勝つ金ワザが実装された。[EX]ミュウは亀対策に入れられるMP3の殆どに強く、亀にもある程度の勝率を持てる広範囲金ワザが評価されて人気を得た。

 

 それから2ヶ月ほどは[EX]ルギア、[EX]ゴウカザルなど強いけど亀には届かないといったコマや、[EX]カビゴン、[EX]ジガルデ、[EX]ドダイトスなどMP1の癖にカメックスより弱いという意味不明なコマが送り出されてきた。常識的に考えれば、MP1はMP2よりも勝率を高く設定されるべきなのだが、むしろ露骨なハズレ技を用意して冷遇される傾向が強く、この売る気があるのかないのか分からない姿勢は誰も理解できていなかっただろう。

 

 このカメックス環境にまず大きな変化が現れたのは8月。[EX]ラティオス[EX]ラティアスの登場だった。この2体は、MP3でありながらMP2に匹敵する高火力ルーレットを持つ代わりに、一度気絶するとデュエルから除外されて二度と復活できなくなるというピーキーな性能だった。MP3の強力さは先程も述べた通りで、このラティを積めるだけ積んでかつてのオニスズメのような速攻を狙うデッキが現れた。[EX]を最大6体も用意することになるので課金の重要性は増した。これと同時に実装されたチェイン(他のゲームでいう限界突破)という機能もそれに拍車をかけた。

 

 この頃からデッキタイプという概念が現れ始めたように思う。これまではただ持っているコマの中から強いものを選ぶだけで、突き詰めれば似たようなデッキになりがちだったが、ここから組合せの重要性が上がっていく事になる。

 

 更に8月後半、[EX]ホウオウが実装された。入れているだけで数の有利を取れる優秀な特性を持ち、ルーレット勝率こそ亀には若干劣るものの、入れない理由がないと言われる程高い人気を集め、現役期間は亀よりも長かった。

 その後[R]マニューラが登場し、一気に環境に進出した。フィールドの自分のマニューラの数だけ+20という特性で高火力を出し、追加効果の氷も強力だった。ホウオウとは相性が良く定番の組合せとなった。

 この頃のデッキはカメックスホウオウを中心としたスタン(汎用性の高いコマで組んだデッキの通称)、マニューラ3デッキ、ラティ6デッキの3タイプに大きく分かれるようになった。

 

 その後も[EX]ルカリオ[EX]ブリガロン[EX]ゲッコウガなど強力なコマは追加されるが大きな変化はないという状況が続いた。そんな中、[EX]イベルタルの登場によって環境はマニューラ寄りに偏り始めた。イベルタルはあくタイプを強化する技を持ち、ルーレットの火力もカメックスと同じで、紫ワザの差で実質的に亀の上位とも呼べる性能だった。

 この頃のカメックスを中心として、小刻みながら変化もしっかりある環境がバランスも良く好きだったと評価する声も多い。

 

 そして12月、定番のイベントとなるジムが始まった。ピックアップされるタイプが強化されるという特殊ルールで、最初は水と電気が強化されるウォータージム。当然、カメックス無双。マナフィカメックスを入れられるだけ入れればそれだけで勝てるジムだった。王者の貫禄を見せつけ、亀時代はまだまだ続くことを予感させた。

 このジムというルール、元々強いコマが更に強化されるのでゲームバランスは悪く、対象の強いコマを持っていないと安定して勝つのは難しかった。この後はその月に実装されたタイプに合わせてジムを開催するというスタイルが定番となっていく。

 

 2017年に入ってからは福袋を販売された以外に何の更新もされず謎の沈黙期間が訪れた。ここまで月2更新が基本だったのでおよそ1ヶ月の沈黙はプレイヤーに不気味な印象を与え、早くもサービス終了ではないかとすら囁かれた。しかし、唐突に海外版「Pokemon Duel」の配信が告知され、思わぬ展開にプレイヤー達は戸惑いながらも沸き立ったのだった。この先訪れる悲劇のことなど何も知らずに…。                                                                                                                                                                            

 デオキシスランクルス【デオラン環境】 2017.2~

 

 三鳥はデオラン環境と亀環境の狭間ではあるが期間が短いので便宜的にこの項目に含む。

 海外版が配信されたことによって一気に人口が増え、サーバーエラーが多発するようになった。比較的快適になってきたのは1週間ほど経ってからで、その頃、[EX]サンダー、[EX]ファイヤー、[EX]フリーザが実装された。サンダーは100の金ワザ、ファイヤーは110の白ワザで、既存のコマ全てに有利を取れるという性能となっていた。しかもそれまで攻撃力の低いコマにしか与えられなかったすり抜け移動を持っていて、亀イベを過去にするほどの圧倒的性能を持っていた。

 

 ポケコマのバランス崩壊のキッカケといえばデオランが真っ先に挙がるものの、三鳥から徐々に突破力を持つコマにすり抜けを与え始めた事も罪深いといえる。その基準も「羽がある、ゴーストである」のような見た目や設定上の特徴だけで決められる事が多く、すり抜けないコマがそれらより強く設定される訳でもないので大きな格差を生むこととなった。

 

 これだけでも環境には大きなインパクトがあったが、新規の海外勢の為に環境を一新したと評価する声もあった。しかし、2月16日に実装された[EX]デオキシス[R]ランクルスがゲーム史上稀に見るバランス崩壊を引き起こす事となった。

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この性能が何故通ってしまったのかはコマ界の七不思議に数えられている

 

 デオキシスが他の強キャラ達と違うのはポケコマのボードゲームとしての基礎ルール自体を否定する性能である。

 

 ポケコマの基本的な戦略は、ルーレットで勝てる可能性が高い相手に自分からバトルを仕掛けていき、道を切り開くことにある。しかし、デオキシスは専用プレートの効果により敵から攻撃されると、アタック、ディフェンス、スピード、ノーマルの好きなフォルムに交代することが出来る。これが何を意味するかというと、お互いの弱点を完璧に補い、デオキシス側だけが常に有利なバトルに持ち込めるということだ。

 

 デオキシスの壊れ性能については語り尽くされているが今一度要点を説明すると、

「こちらからバトルを仕掛けるとあらゆる場面でデオキシス側が有利なフォルムに変更してくる。」

Aデオ全てのコマに有利Dデオ金ワザのないコマを95%完封する。」

Sデオはベンチから出る初手に限り全コマ中最高の4歩移動が可能。これにより一瞬で王手をかけられる。」

といったものが挙げられる。

 そのような暴挙を可能にするのが、自分のデオキシスが攻撃されたらバトルの前に他のデオキシスに交代してよい効果を持つ「コスモエナジー」というデオキシス専用プレート。エナジープレートは今回が初登場であり、今後も何枚か出るのだが、そのうち3枚がデオランピンポイント対策として作られるという異常事態だった。

 

 ここまで説明してきた通り、これまでの環境の基礎火力は100である。MP1ですら130を超えるダメージ持ちは数えるほどしかおらず、Aデオはまさに無敵といえる存在だった。その上Aデオはんしゃレーザーという最低特性を持っている。Aデオに対して勝てる技を出せたとしてもルーレットのやり直しによって発狂するプレイヤーは後を絶たなかった。

 如何にデオキシスが強くても他のポケモンを倒せば突破口がある。そのような隙すらも最初から潰されていた。

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要はほぼ倒す手段のないデオキシスが6体で襲ってくるから誰も倒せないまま負けるということ。デオパ以外のデッキで純正デオパに勝てる確率は1%もなかっただろう。(ただし、最高レアであるデオキシスだけでデッキを組むにはそれなりの課金が必要なので誰もが純正デオパを使っていた訳ではない。尤も、3体いれば最低限の補完はこなせるのでやはり圧倒的な強さである。)

 

 では、デオパ同士の対戦はどうなのか。ルーレットを見れば分かるが、Dデオを出されるとAデオであろうと倒せる確率は相当低い。つまりどちらからも攻撃したくないので、お互いに攻撃をせず反復横跳びによる時間切れ待ちというあまりにも不毛な試合が繰り返された。このゲームは端末性能の差が出やすく、Androidだとそれだけで時間面で不利だと言われている。

 

 さて、バランス崩壊の一端を担うコマのもう一方が[R]ランクルスである。デオキシスには劣るものの環境のほぼ全てのコマに勝てる120打点と広範囲の混乱技を持つ。最大の特徴はフィールドとベンチのランクルスの数だけスピンをやり直すという強力な特性「サイコネット」。Aデオがひかりのこな内蔵なのに対してこちらはダブルチャンス(トリプルまである)内蔵という豪華さだ。デオパに対しては不利なのだがRなので集めやすいのとデオ以外には大幅有利という事でこちらも大量発生した。

 

 この頃のデッキはデオパ(デオ6、デオボウズなど)やランクルス3がトップに立っていたが、高レアが中心なので組めない、あるいは壊れ性能を嫌って使わなかった者も多く、決してそれ以外のデッキがなかった訳ではない。

 ポケコマ界で最も長く環境に生き残ったとも言われる、低レアながら最強の特性を持つ[UC]ビブラーバや、グランドクロスという特殊勝利によって独特の存在感を放つ[R]ゴチルゼルデオキシスと同じ日に誕生している。また、[EX]ミュウ特別な存在に生まれ変わったのもこの日であり、2/16はまさに歴史的な日である。(この日はデオキシス生誕祭とされ、ポケコマファンの間ではサービス開始日と並んで祝われる?記念日となっている)

 

 デオキシスの次の更新では[EX]レシラム[EX]ゼクロムが登場した。これまでも存在しながら地味だった「除外」という要素に焦点を当てた性能でゼクレシがフィールドに揃っている時に除外効果が発動できるというもの。条件の緩さに対して見返りが強力な所謂お手軽除外の先駆けである。デオランには全く勝てないのだがそれ以外には除外を押し付けるという弱い者いじめ性能であり、トップメタにはなれないのに嫌われやすいという損なポジションだった。

 

 次いでロマン性能の[EX]ドサイドンとエントリー打開で汎用性のある[EX]ヒードランが登場するもやはりデオランには全く太刀打ち出来ず。この時登場した[R]ダークエナジーによってほんの僅かだがデオラン対策が可能になった。ダクエナを使っても結局は圧倒的不利なのだが、僅かでも勝てる可能性が出ただけでも前進と言えなくはない(当然こんな物じゃ対策になってないと憤慨するプレイヤーの方が多かった)。

 

 

 トロエナ環境 2017.4~

 

 ポケコマ1周年のおめでたい時期にデオラン地獄ではまずいと思った運営は対抗馬となりうる強力なコマを実装してきた。[EX]ジュカインは全てのデオに対し勝ち筋を持ち、[EX]ビリジオンはAデオ耐性の高さと強力なフィニッシュ技が評価された。そして、バトルしたデオをコスエナから孤立させる特性を持った[UC]ボクレーも重要な存在となる。これに草・飛行・虫ポケモンに対するリスピンを無効化する[R]トロピカルエナジーが合わさる事によって遂にデオパと対等に戦うことが出来るようになったのだ。

 

 上記の3体に加えてミュウ、サンダー+@とトロピカルエナジーを組み合わせたトロエナスタンによって遂にデオ一強環境は崩されたが、あくまで対等(若干トロエナ有利)な関係であり、トロエナスタンとデオパはライバルとして長らく環境を真っ二つに割ることとなった。尚、ランクルスはトロエナに対抗出来ずこの時期に姿を消した。

 

 それに続く更新でビリジオンの仲間である[EX]コバルオン[EX]テラキオンが実装された。ストレートに強いビリジオンと違ってそれぞれ金ワザ、青ワザに対するメタ特性を持っていてどちらも補完として活躍した。コバルオンの特性は味方にも効くことを利用し、Dデオを組み合わせた通称コバDと呼ばれるガン守り構築も現れた。勝つと言うよりは相手を詰ませてTODを狙うタイプの珍しい構築である。

 

 その後もガマゲロゲバシャーモなど個々で有力なコマは現れるも、結局デオトロエナの大勢は変わらず環境は停滞していた。ちょっと気を緩めてトロエナをやめるとすぐデオパにボコられるので仕方ないことではあるが。

 大型アップデートによりメガシンカも登場したが、よりによってリザードン、スピアーという進化前が実用性の低いコマ。メガシンカしても安定感とは程遠い性能で流行らなかった。そういう訳でデオキシスを駆逐する程のインパクトを持ったコマをプレイヤーは待望していた。

 

 

 コケコ&エスパースタン環境 2017.9~

 

  そんな停滞した環境が一気に動いたのが9月だった。[EX]カラマネロというデオキシスを強烈にメタったコマが登場したのだ。コスエナの移動権を奪い、同名コマ全てを眠り状態にすることで単体でデオパを対策することが出来た。

 遂にデオ政権も終わりかとプレイヤーが安堵したのも束の間、次の更新で登場したのは眠り状態を解除する特性を持った[EX]カプ・コケコだった。これはカラマネロの登場から僅か12日後のことである。カプ・コケコ自体がMP3すり抜けで突破力もある異常な性能で、フェアリータイプでしかすり抜けを防げないのだが、当時コケコ以外に実用的なフェアリーがほぼ居なかった為あっという間に環境を支配することとなった。

 

 コケコの持つ電気タイプ強化を活かした電気デッキが新たに登場し、サンダーはここでも中核となった。また、コケコゲンガーでエントリーを取る圧迫気質のデッキも現れた。コケコのせいでカラマネロは立場を失いデオパは再び復活した。デッキタイプこそ広がったものの、デオは終わったと思われた直後に復活し運営に寵愛されているとまことしやかに噂されたのだった。

 

 しかしその流れとは反し、以外にも早くデオパの終焉は訪れた。これまたコスエナの移動権を封じる特性を持つ[EX]ソルガレオ[EX]ルナアーラがデオメタに留まらない強力な性能で現れたのだ。

 特にルナアーラは隙のない技構成を持ち一気にトップメタとなった。これらの移動封じは全ての特性・ワザに適用された為、デオパに並んでトップメタだったビリジオンジュカインらも痛手を受けてトロエナスタンの勢力も衰えた。ソルルナは特殊状態で大幅に弱体化する性能だったので、これらの対策に[R]ヤミラミが増え、エスパータイプをサポートする特性を持つ[UC]オドリドリふらふらもよく採用された。そして強力なエスパーといえばAデオも存在する。カルモナイトによって安定感が増したAデオは仲間を捨て、単独で天敵であったソルルナと手を組んだのだった。

 このエスパースタンがあまりにも安定して強力だった為、環境は次第にエスパー一色となっていった。コケコ以外のカプ達も登場したが、いずれもコケコほどインパクトのある性能ではなかった為、やはりフェアリー枠かつMP3はコケコ一強であった。[EX]カプ・レヒレは出た当時はあまり流行らなかったが、後に数々の害悪コマと手を組むことになる。

 

 エスパー環境末期には新時代の到来を告げる使者として[UX]ウツロイド[UX]フェローチェなどが現れた。ピーキーながら強力な個性を持ち、カグヤ登場前は扱いが難しくそこまで流行らなかったものの良性能とされていた。

 

  そして、強力なバフ・デバフ特性を持つ[EX]チルタリス[UC]チルットが登場した。チルタリスほろびのうた☆☆で相手に除外の脅威を押し付けつつ、自分はメガチルタリスによって除外を復活させるというあまりにも姑息な性能だった。これはカプ・レヒレポニのいのり等と組み合わせて悪用され、チルレヒレと呼ばれた。チルタリスは可愛い見た目とは反し、ポケコマ史上でもトップクラスの害悪コマとしてプレイヤーの脳裏に刻まれたのだ。

 進化前のチルットチルタリスに負けず劣らず害悪であった。エスパー環境初期の頃からシルバームーンという[UC]以下限定マッチが週一で開催されていて、リグマとは違う面白い環境だったのだが、チルットはこの環境を破壊し、チルバームーンと呼ばれる地獄に変貌させた。[UC]以下となると当然殆どのコマが低火力である。しかしチルットの特性はノーマル・飛行タイプを持つならそれぞれ火力-10にし、3体集まると-60にも達する。更に輪唱によって3体で実質120(デバフ込み)もの威力が出せるので[EX]とも渡り合える性能である。既存の[UC]以下のポケモンほぼ全てがチルットに有効打がなくなるという事態だったので環境はチルットに埋め尽くされてチルットのチェインを上げるゲームと化していた。このチルバームーンへの調整は放置されていて何ヶ月も地獄の環境が続くことになった。

 

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聞く者の力を奪う「わたどりのうた」

 

 また、長期間環境に居座り続ける存在となる圧迫デッキが登場したのもこの頃である。[EX]ゾロアークは攻撃された味方と1回入れ替わる事が可能で、MP3で攻め込みながらゾロアークでバトルに勝つ事が可能なのだ。

 あれ?これどこかで見たような…と思ったあなた、正解です。ゾロアークと組むことでSデオもデオパを卒業し、ソロデビューを果たしたのだ。とはいえこの頃はソルルナがストッパーだったので本格的に増えるのはこの先の事である。

 

 UB&電気環境 2018.3~

 

  新勢力による混沌の中いよいよ変化の兆しを見せていたエスパー環境の終わりはウルトラスペースからの使者によって告げられた。

 [UX]テッカグヤは自分と相手を同時にウルトラホールへ送るランデブーというワザを持っていた。USからの帰還手段はかなり少なく、対策なしだと青ワザを出されるだけで実質除外されるという凶悪性能で、テッカグヤ側はウツロイドフェローチェらと組むことによって自在にUSを使いこなしていた。長らく不遇だったMP1として初めてトップメタに立ったのがテッカグヤであり、それ程ランデブーは壊れワザだったのだ。しかし、今回は珍しいことにテッカグヤと同時に対策手段も用意されていた。それが[UX]メガデンリュウであり、PC・USから自分のコマを呼び出すという汎用性の高い特性を持つ。デンリュウを最大に活かせるのが電気デッキで、[EX]デンリュウの特性も電気タイプの火力を一気に高めるものだった。

 

 環境はトップメタのUBデッキ、それと互角の電気デッキ、やられる前にやる圧迫デッキ、超火力&USケアも持つチル6デッキなどが台頭することとなった。エスパースタンはカグヤに大幅に不利となり、電気・チルによるインフレにもついて行けなかった為、衰退していく。UBデッキもまたデオパと同じく対策しないと一方的にやられる強さなので環境は再び数ヶ月の硬直を迎えた。UBはデオパの再来ともよく言われたが全盛期デオに比べれば試合が成立するだけマシだった。

 UB側はカグヤ、電気側はデンリュウという明確な軸があったのでレヒレのポニのいのりでお互いの主軸を先に引っこ抜くことを狙うといった不毛な展開も多く見られた。

 

 UB環境末期には特殊状態を撒いて[EX]ウインディの特性で狩るという戦術の炎デッキが現れた。強化されて久しぶりに環境に帰ってきたホウオウである程度のUS対策は出来て、火傷さえ撒けばかなり動きやすいデッキとして環境に影響を与えた。

 

 チルレック環境 2018.7~

 

 青ワザは最強の色であり、その青ワザを強力な効果にしすぎたUBデッキが強いのは当然の事だった。それに一石を投じる為に運営が考えたのが「超高火力金ワザ+相手の青ワザをミスにする特性」の[UX]メガレックウザである。レックウザのタイプはドラゴン・飛行なのでチルタリスの恩恵を受け、火力勝負ではまず負けないどころか、青・紫で受けることも出来ないのでほぼ全てのコマを一方的に倒せる。これを防ぐ為にはカウンター系のワザを出すか金ワザに耐性の特性を持つ、ルカリオコバルオンニャビーを使うしかなかった。メガレックウザはこれまでの壊れともまた性質が違った純粋に強すぎる性能であり、小学生が考えた性能と揶揄されていた。

 ルカリオは少し前に上方修正を受けていてメガシンカも追加されながらもUB環境では活躍できていなかったが、メガレックウザ登場後は一気に人気を集めるようになる。最初はレックウザ対策としての消極的な採用だったが、メガルカリオの優秀なルーレットと、金ワザ無効による安定感のある性能が再評価されたのだ。

 

 その後、ラランテスが強化され、最強のスフィアと呼ばれるグラススフィアが登場した。本来は草トレボに収録される筈だったが、手違いによって収録されなかったので草トレボを引いた人には確定で配られるという措置がとられた。強力ながらこれ以降のトレボにも再録される事はなかったので、この機会でトレボを引かなかった人には全プレート販売が始まるまでお預けとなっていた。

 

 メガレックが出たなら当然出てくるのが[UX]ゲンシグラードン[UX]ゲンシカイオーガである。UB環境を意識した為か、本来は全く関係のないUS対策の特性を持たされることになった。また、これらは最初からこの形態でセット出来るにも拘わらず素で160もの火力を持ち、気絶したらFCして場に残るというかなり盛りすぎ性能となっていた。以前メガハッサムやBWキュレムが条件を無視してデッキにセット出来る不具合があったので、最初はこれも不具合かと疑われた程である。また、[EX]ケルディオからFCする[UX]ケルディオ かくごのすがたも登場し圧迫も大幅に強化された。

 

 9月には[UX]ベベノム[UX]アーゴヨンが登場し、UBデッキが再び強化された。この頃になるとUB対策も大分増えていたので以前ほどの脅威ではないが、やはり気を抜く事は出来ないデッキである。

 

 

 ゴースト環境 2018.10~

 

 10月といえばハロウィンの季節。ポケコマにもイタズラでは済まない凶悪な性能のゴーストが襲来した。[EX]マーシャドーは自分のゴーストタイプに隣接する相手を-20し、ただでさえ優秀なゴーストの性能を高めた。

 [EX]ジュペッタは味方のジュペッタが気絶するほど火力が上がる特性を持ち、ジュペッタ3体で組むと効率的に超火力を叩き出せた。[UX]メガジュペッタのろい☆持ちであり、金ワザを白にする効果によって殆どのコマを除外の脅威に晒した。

 出すだけで相手を自分のPCに誘拐する最低ワザつれさる☆☆が登場したのもこの時期で、単体性能が高い[EX]フワライドや、専用デッキが必要になるがハメ性能が高い[R]リグレー[R]オーベムはお手軽に優位を取れる性能だった。[UX]メガサーナイトブルーホールという対象を選べないポニのいのりを持っていたが、幅が非常に広いのでメガチルタリスと合わせて悪用された。

 今回の更新では除外や連れ去るといった不快要素が強いものばかり登場したが、あろうことかこの更新を最後に大型アップデートへ向けて準備期間に入り、約3ヶ月間ほぼ新コマが出なくなった。

 それでもチムマなどの定期イベントはあり、イベント報酬で[EX]ガルーラが登場したり、ふうせん、ゴツゴツメットといった強力なプレートも実装された。更新の少なかったこの時期は離れていたプレイヤーも多かったようでふうせん難民と呼ばれた。

 

 

 暁・セレビィ環境 2019.2~

 

 約3ヶ月もの準備期間を経てようやくゼンリョク・アップデートが行われた。大量の新コマ追加、全タイプのZワザ追加、トレボを廃止して定額制のプレイヤーパスによる確実な新コマ入手手段の登場、報酬機能の追加、強化拡張トレボの仕様変更など様々な更新が行われ、長い日照りに晒されたプレイヤー達は水を得た魚と化した。

 Zワザはタイプによって違う追加効果を持ち、それなりに格差があった。特に優秀だったのが紫☆4で相手を気絶させるシンプルながら強力な地面Z、攻撃しながら移動するエスパーZ、鋼Zなど。逆にドラゴンZ、飛行Zはかなり扱いづらい性能となっており、メガレックウザを意識した為と言われたが、この頃にはチルレックはもうトップメタでもなかったので巻き添えを食らったドラゴン、飛行タイプは散々だろう。

 課金限定のコマが登場した事によって無課金プレイヤーの間では物議を醸したが、プレイヤーパス方式は従来の課金者からは概ね好評だった。しかし、その課金限定コマ達があまりにも強力な性能だったので両者の差はこれまでになく大きくなった。

 

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異常に長い特性の説明文が有名。

 新勢力の中で特に目を引くのが[UX]ネクロズマ あかつきのつばさであり、このが新環境の支配者となる。このポケモンを語るのに外せないのがZワザムーンライトブラスターの存在だろう。☆4の優先度で相手を7ターンUS送りにするという効果で、尚且当てた相手の隣接にはウェイトがかかる。圧倒的な決定力だけでなく、打開力も備えており、どれだけエントリーを取ってもこのワザを撃てば決着が付かずに長期戦になる事態が多かった。

 [UX]ネクロズマ たそがれのたてがみも強力な性能ではあったが、Zワザ登場以降は紫ワザの重要性が大幅に増していて白ワザ主体のコマは活躍しにくい環境になっていた。環境の中心である暁やセレビィに不利な為、高いスペックを持ちながら使用率は低かった。

 

 そして[EX]セレビィときわたりという自身を除外する代わりに一つ前の自分のターンに戻すというポケコマの常識を覆す特性を持っていた。これによって負け確やプレミをカバーしたり、逆に通せば勝ちの場面を繰り返したりと非常に汎用性が高い。そこまではまだ良いが、気絶したら自身が除外されて代わりに他の除外されたコマが帰ってくるリグレーオーベムと組み合わせると、都合のいい目が出るまで無限ループが可能になるというとんでもないコンボが発見された。新環境早々にこのような反則的な戦術が生まれてしまいどうなることかと思われたが、今回ばかりは運営の対応は早く、一旦リグレー達を禁止にして、復活の対象を特性トランスポートのみにするという措置が取られた(原因はセレビィなのにとばっちりである)。

 また、グラススフィアを付ける事で暁をはじめ、非常に多くのコマを完封するという強みも持ち、単純に高火力だけで組むとセレビィに詰むので火力調整の指標にもなっていた。

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トランスポートの発動イメージ

 

 その他にも[EX]フーディンや[EX]アブソル、[UX]エーフィなど強力なコマが数多く登場し環境は大きく変化した。しかし、それまでの強力なデッキが消えたわけではなく、ジュペ3やチルサナ、圧迫などは相変わらず幅を利かせていた。3月に2回開かれた公式トーナメントではチルサナや圧迫が優勝を掻っ攫っていった。優勝賞品には特別仕様のゴールドフィギュアが送られるのだが、どちらの優勝者も暁を選択したことからも暁の飛び抜けた強さは伝わるだろう。

 

 その後もプレイヤーパスの目玉として[UX]ウルトラネクロズマ[UX]アルセウスなどの人気ポケモンが惜しみなく投入され、息切れが心配された。実際、パッケージ級の伝説ポケモンは全て使い果たし、目玉となりそうなポケモンは少なくなってきていた。今思えばこれもプレイヤーパスの売上が良くなければサービス終了が背後に控えた背水の陣だったのだろう。

 

 それ以降もMP1ながらロングスロー・ハードルジャンプを特性に内蔵し、ルーレットも強力な[EX]ハガネールや、クロス技を一体で揃え、高い機動力と除外性能を持つ[EX]ビクティニなどによって環境は変動していった。この更新に合わせて仕様変更されたパワーバトルノーガードビクティニと相性がよく、猛威を奮った。

 更にデメリットなしで金ワザの射程2攻撃を扱うことが出来る[EX]ギルガルドは様々なコマを一方的に駆逐することになった。特に、強力な地面Zを手に入れて強化されていたあの不沈艦・ビブラーバが痛手を受けて数を減らした。制限なしの射程2は強すぎるとルチャブルで学んだ筈なのに時間が経って忘れてしまったようである。

 

 

 サメツルギ環境 2019.7~

 

 7月に実装されたメガシンカポケモンは非常に強烈だった。[UX]メガライボルトはベンチからフィールドに出た相手コマを麻痺にし、更にMPを下げるという効果を持つ。それだけでも強力だが、自身がMP3かつ高火力金ワザ持ちで速攻性能が高く、即メガシンカからの特攻やシェイミによるメガシンカの永続などで猛威を奮った。

 そして[EX]サメハダーはバトル相手に確定でクラックマーカーを付ける効果を持っていた。これまでクラックマーカーは地味な存在だったが、それは付けるのが難しいからでありバトルするだけで無限にクラックを撒ける性能はあまりにも強力だった。これによってかつてはUB最弱候補と言われていたカミツルギが一気に強化され、ZワザによってあらゆるコマをUS送りの恐怖に晒すようになった。直接的な強化ではなく相棒の追加によってここまで立場が変わったのはカミツルギくらいかもしれない。この環境ではかつてのUS対策コマの殆どはインフレについて行けなくなっており、かなり対策が難しい戦術となった。

 

 そしてこの月も終わろうとしていた7月26日、遂に恐れていたことが起きてしまった。

 サービス終了が正式に告知されたのである。このBadNewsに世界は震撼し、ポケコマプレイヤーは泣き叫んだ。何故こんな面白いアプリが終わらなければならないのか。確かにオニスズメデオキシスで新規を追い払ったり、UB、ジュペッタ、チルサナ、サメツルギなどの数々のしょうもない要素でプレイヤーを萎えさせたりしてきたが世界中探してもこんなに面白いゲームは存在しないのだ。終了日は10月31日であり、最後の3ヶ月のカウントダウンが始まった。

 

 さて、最後とされた更新では[EX]シルヴァディ[UX]メガガブリアス[EX]メガニウム[UX]ランドロス[EX]バンギラス等が登場した。シルヴァディアルセウスと同じくタイプをコピー出来、更にMP3ながら最大200もの火力を出す強力な性能。メガガブリアスは殺人ルーレットとすながくれ効果、青ワザ無効を併せ持ち単体性能ではまさに無敵だった。これに併せてすながくれを追加されたガブリアスもまた強力であり、一気にトップメタへと躍進した。

 

 

 ガブディアパル環境 2019.8月末~10月31日

 

 告知では前回の更新で最後と言っていたのだが、運営からの最後のお礼として新コマが5体追加された。それが[UX]ディアルガ[UX]パルキア[UX]ブラッキー[R]デスカーン[UC]デスマスである。御存知の通り、ディアパルはコマスター最初の[EX]であり、それにも拘わらず強かった事のない彼らが、最後の最後に強くなって帰ってきたのは感涙モノだった。

 最後だからもう何でも詰め込んだやりすぎ性能となっており、ディアルガは気絶したら連続でターンが回ってくる特性、パルキアは気絶したらエントリーに移動するゾンビ特性、共通として金ワザのPC送りであるよじげんドライブはどうだんなど強力な性能となっていた。サービス終了後は全プレイヤーに限定コマが開放されており、ディアパルも簡単に手に入ったので、最終環境ではディアパル暁アルセといったバトレボ時代の伝説厨みたいなデッキが溢れかえっていた。

 その他に強かったのはサメツルギ、ガブ3、ヘラ3、ゴースト、電気、草、圧迫などでそれなりに幅はある環境だったと思う。この環境でもう一切の更新はしなくていいからポケコマは続けて欲しかった…。

 

 遂に来てしまった10月31日。世界中のプレイヤーに惜しまれながらポケコマはサービス終了した。私はポケモンコマスターを一生忘れないだろう……

 

 

 

最終環境の使用構築紹介[MonKeysオフ優勝]

 ポケモンコマスター最後の大型オフ大会である第2回MonKeysオフに参加してきました。

 ポケコマ界でも屈指の猛者が集まったレベルの高い大会でしたが、まさかの優勝という最高の結果になり大変嬉しいです!

 更に最後のマンスリーランキングでも1位を獲得しました。最後に全てを出し切る事が出来ました。

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 大会用のデッキを作ったというよりは今月使っていた構築でそのまま挑んだので、最終環境の何を意識してこのようなデッキになったのか等を解説しつつ紹介しようと思います。

 

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[EX]バンギラス→[UX]メガバンギラス


 

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 最近では珍しいルーレットの8割以上が白ワザで構成されたポケモン。特に決まった役割対象はないのだが、紫が狭いので対面させやすく山崩しが刺さるギルガルドは意識している。高火力ルーレットと優秀な追加効果で幅広く戦うことができる。バンギラス中心で考えているのでデッキ内の青ワザは少なくしてある(しかし味方のハガネールを落としてしまう事は多い笑)。

 やまくずしによる相手の予想外の気絶によって多くのアドバンテージを得ることができる。また、岩雪崩による足止めも地味に優秀で、滅多に狙えるものではないのだが岩Zとのコンボは決まると強烈。悪Zと岩Zという組み合わせはかなり好み。

 メガシンカ+パワバで殆どの相手を高確率で処理可能。特にギルガルドを処理したい時によく使う。

 

 

 

[UC]メラルバ→[R]ウルガモス

 

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 サメツルギ対策の炎枠として採用。進化後の特性による火傷撒き性能と炎の舞☆4が大変優秀で、アタッカー・キーパー・サポーターと何でもこなせる。炎の舞と虫Zによって相手を孤立させるとかなり攻めやすくなる。

 カミソードへの耐性を持つため、サメツルギ相手には積極的に前に出し火傷を撒いていく。メガサメのフェイタルファングは何故か炎にも効くインチキなので狙われると運ゲーとはいえ、火傷によって味方を守れる点が炎枠の中でも優秀といえる。

 ウルガモスを入れているとサメツルギへの被害はかなり減らせる。今回の大会でもサメツルギ相手に一体も失わなかったのはウルガモスの働きが大きい。

 

 

 

[UX]イーブイ→各種ブイズ

 

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 万能なMP3枠。エントリー封鎖無効によりハガネールと合わせて驚異的な粘りを実現する。進化先の選び方の基準は以下の通り。

 ブラッキー →ゴーストやエスパーが多いので現環境では一番使う。Z耐性やZ削りなどあらゆる面で優秀。

 エーフィ  →対圧迫の神。べべケルゲンガー辺りは全部抜けられる。こちらもZ耐性優秀。

 リーフィア →パルキアが多い相手など。今のデッキにはないがグラスフィがあると出番が増える。

 グレイシア →ガブネールなどの地面軸。飛行にも。

 シャワーズ →グレイシアとの選択。炎は少ないので若干下がる。

 ブースター →サメツルギ、草軸など。最終環境では需要が上がっている。

 サンダース →水、飛行は少ないので最近は影が薄い。以前は対ミュウに使ったりしていた。

 ニンフィア →紫がなく耐久が低いのとドラゴン軸が対象なので一番影が薄いが大会ではチルレック相手に活躍した。

 

 

 

[R]ガバイト→[EX]ガブリアス→[UX]メガガブリアス

 

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 砂隠れを渡してはいけなかった存在。圧倒的な場持ちの良さと地面Zやゴルスフィによる突破力を兼ね備える。ガバイトは特性で耐えていればそのうち進化出来るので、あとはガブをゴール付近に運んで機を待つ。このデッキではエースとなる事が多い。

 

 

 

[EX]ハガネール→[UX]メガハガネール

 

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 最強のMP1。対圧迫はもちろんエントリー封鎖に対して安定した活躍を見せる。特性と火力によってガブを殴りやすいのも優秀。170~180帯がやたら増えて火力の優位が失われているのがなやみのタネ。

 

 

 

[UC]ビブラーバ

 

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 最強のキーパー。最近はギルガルドが減少気味なので使いやすい。ガルドがいる時はメラルバと交代したりするがそれでもゴールに置くことも多い。ビブラーバさえ無事ならゴールは割らせないつもりで守っている。

 

 

 

全体とプレートの解説

 

 全体としては粘り強く戦うことを意識した構成となっている。上でも解説しているが、サメツルギにはメラルバとブースター。圧迫にはハガネールとエーフィ。といった要素で抑え込み、どんなデッキにも弱点を作らない事を意識した。メガシンカや入れ替えによってマーカーや特殊状態を解除する手段も多めにしてある。

 デッキ単位で苦手なものはガブ3くらいだが、個々ではビブゴールが安定しなくなるギルガルドや、紫Z白Zどちらも耐える上に、バンギやネールに除外をチラつかせてくるパルキアなどは苦手。あとは紫ワザがかなり多いのでジガルデが怖い。

 

 パワーバトルはバンギラス、ブイズ、ハガネールメガガブリアスと好相性で、詰めにおいて非常に重要なプレート。バンギラスやブイズでは低火力帯を確実に倒せるようになるし、メガガブでは大抵の相手を確殺する。

 

 

さいごに

 勝率は9割以上あり、最後にして最高の構築を作れたかなと思っています。でも、もうこのデッキで戦うことも出来ないと思うと寂しいな…。